大人のウソ

2008年1月9日
先週末ある勉強会での話し。議題はまあ大まかに言って過疎問題について。そんな会のパネラーとしてなぜか招聘されたわけなんですが、自由討論の間に某九州の有名大学の教授が次のような内容のことをご発言。

教授「過疎地域の振興には第一次産業の振興が重要なのですが、最近の若い人の間では農業や漁業を低いものとして見る傾向があります。そしてこのことが、深刻な担い手不足や過疎につながっているのです。ここはマス・メディアなんかが頑張ってイメージ改善をしなきゃならんと…」

っとここまで聞いて大きな違和感を覚える。この教授の実家も農家で現状を大変憂いていらっしゃるみたいなんだけど、じゃあ何でこの教授は大学辞めて農業をしないんだろう?それに大学の先生も新聞記者も農業のすばらしさ、農業の大事さ、それから深刻な担い手不足を指摘しながら、なぜ今すぐ荒廃した農地を買い取ってでも農業を始めないのだろう。少なくともそういう努力をなぜしないのだろう。なんか話を聞いてると、「俺は農業より学問をやってたいんだけど、誰も農業やら無いと困ったことになるから誰かやってくれるようにしなきゃ」って話にしか聞こえない。これってつまり自分の都合のいいようにするために都合のいいウソをついてるってことじゃないのかね。

っとまあこんなことを考えてる自分はまだまだ半分子供なのかなと思ったしだいです。

追記:会の中で上記のような趣旨の質問をしたら、他の先生から学問も農村振興にとって重要という趣旨の、完全に的外れなお答えをいただきました。

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