やっぱりインフルエンザにおかされていたらしく、ここ二日はほぼ一日中布団で寝て過ごすことに。今日はだいぶ体調も回復、昨日大学残留(留年ではなく進学ですよ!!)も決定し、一応来年の身分も確定でひと安心な週末だったりします。

さて、今回は「コンバットトリック」についてですが、あまりリミテッドの経験がない方には聞きなれない言葉だと思います。これまで何度か繰り返してきましたが、リミテッドでは生物による戦闘の優位が勝敗を決する大きな要因となります。コンバットトリックとは戦闘中(もしくはその前後)にプレイし、戦闘の有利・不利に影響を与えるカードの総称であり、限定戦ではゲームの勝敗に極めて重要な意味を持つモノです。そこで今回は、このコンバットトリックに属するカードたちを簡単に分類し、どのような効果が望まれるのかについて検討してみたいと思います。

・巨大化系
インスタントタイミングでこちらの生物のパワーとタフネスを上昇させる系統のカードを指します。トリックの大道を行く系統といえるでしょう。主に除去の回避や、戦闘で致死ダメージを受ける生物を保護したり、小型生物で大型生物を除去することに使います。また、もし、対戦相手のライフを削りきれる場合は、火力のように攻撃の通っている生物強化にも利用可能です。コストが軽いものが多く、非常に使いやすいトリックです。

・集団巨大化系
ソーサリーもしくはインスタントタイミングでこちらのコントロールする生物全体を強化する系統のカード。ソーサリータイプのものはトリックと言うよりも最後の一撃としてプレイします。一見効用は巨大化と似ていますが、見方全体を強化できるため効果は絶大で、一方的に戦闘に勝利したり、一気に対戦相手のライフを削り取ることも可能です。コストは比較的重めで、タイミングを選ぶものが多いのが特徴です。

・弱体化系(集団弱体化系)
巨大化の逆バージョン。除去回避に使えないぶん、自身除去として機能します。巨大化よりコストは高めの印象。

・除去系
インスタントタイミングで生物を破壊する系統のカード。複数体でブロックされた際に使用したり(例えば自軍の4/4生物が3/3と2/2生物にブロックされた場合、3/3との相打ちであまり良い結果とはならないが、もし2点火力があれば、ブロック後2/2生物を除去し3/3を一方的に討ち取る事が可能です)、生物の戦闘ダメージとのあわせ技で大きな生物を除去したりとトリックとしても利用価値は大きい。

・バウンス系
インスタントタイミングで生物を手札に返す系統のカード。巨大化系と同様除去回避や、戦闘で致死ダメージをうける生物の保護にも使えますが、その場合生物を再キャストする必要があるため効用は劣ります。また、一瞬の除去としても機能しますが、これも完全なものではありません。っとこう書いていくといまいちに見えるかもしれませんが、上手にタイミングを見計らえば時間的な優位を得ることが出来るうえ、厄介なオーラがくっつくのを妨げたりと様々な用途がある、極めて汎用性の高いトリックです。

・ダメージ軽減系
自分自身や生物の受けるダメージを軽減する系統のカード。巨大化のように大型生物を撃退する能力がないぶん、守りの能力に秀でています。中には生物を再生したり、一時場から避難させるタイプのものもあります。コストは低めのものが多く使いやすい印象です。

・コントロール剥奪系
瞬間的に対戦相手の生物のコントロールを得る系統のカードです。主に対戦相手が攻撃してきた再に、対戦相手の生物のコントロールを奪い、攻撃生物とかち合わせて相打ちにするという手法で使用します(つまり相手の生物を2体除去できると言うことです)。また、相手のライフを削りきれる場合、こちらの攻撃開始時に使用しこちらの攻撃生物を増やし、敵の防御生物を減らすために使用できます。

・瞬速の生物
インスタントタイミングでプレイできる生物。いきなりブロッカーが増えるうえ、返しの攻撃も増えるため戦闘に大きな影響を与えることもあります。他のトリックとは異なり、あまりタイミングを見てプレイすることはなく、出せる時に出す傾向が強いといえます。

以上簡単にトリックの系統について見てきましたが、最後にこのようなトリックについて実戦で気をつけるべきことをまとめておきましょう。まず、(1)戦闘時相手のマナがどれだけ残っているかに気をつけること。そしてマナが残っている場合攻撃の際は(2)あまりうかつな攻撃をしないこと。防御の際は(3)怪しいアタックを簡単にはブロックしないこと。但し、考えすぎは禁物です。あまり考えすぎて、せっかくの攻撃のチャンスを失ったり、無駄なライフを失ったのでは本末転倒です。このようにコンバットトリックに困惑しないためには、ピックの段階で、どのようなトリックがテーブル上に存在しているのかをきっちり覚えておくことが非常に効果的ですから、ドラフトに慣れてきたらこういった努力をしてみることも重要です。

次回はピック編を総括してデッキ全体のバランス等について検討してみたいと思います。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索