ドラフトの手引き(第4回)
2007年3月13日 ドラフトの手引きヒゲ杯のドラフトを盛り上げよう!と言うことで始まったこの企画も第4回。出来れば次回のヒゲ杯までには、一応完結させることを目標にこれまでよりもピッチをあげて頑張っていこうと思います。
で、今回は前回の続きで生物編、特にシステム生物について解説していきたいと思います。簡単な復習から始めると、システム生物とは直接戦闘に参加するのではなく、主に、他の生物の戦闘を補助する役割を持った生物を指す用語です(一般的こう呼ぶかは謎ですが、少なくとも自分の周りではこう呼びます)。このようなシステム生物の多くはタップを起動コストとして含む場合が多く、また、通常の生物に比べパワー・タフネスのコストパフォーマンスが悪い傾向があります。つまり、能力を起動する場合戦闘には参加できず、戦闘に参加しても充分な能力が発揮できないということです。
しかし、このような生物が戦闘に何の影響も与えないかと言うと、そうではありません。このような生物一体が、相手の生物の多くを無力化し、一方的にこちらの攻撃が通り続ける状態を成立させることもあります。では、具体的にシステム生物にはどのような能力があり、どのような能力がより強力なのか、以下で検討してゆきましょう。
*但し、断っておきますがここに挙げることが出来るのは代表的な能力のみです。
■強力なシステム生物
・除去能力生物
単刀直入に直接生物を除去する能力をもった生物です。いわゆる「暗殺者」能力のように、タップで対戦相手の特定の生物を除去したり、コストを支払ってマイナス修正を与えたりする生物が代表的です。相手の戦力を減らし、戦闘での優位とカードアドヴァンテージを与えてくれる超強力能力です。この能力は主に黒が担当します。
*代表カード:凄腕の暗殺者、よだれたらしのグルーディオン
・強化能力生物
タップをコストとし対象の生物を強化する生物です。戦闘において自軍を極めて優位に立たせることが可能なほか、除去の回避にも役立ちます。この能力は主に白と緑が担当します。
*代表カード:兜蛾、幽霊の管理人
・タッパー
タップを起動コストとして含み、対象の生物をタップする生物の総称です。対戦相手の生物一体をほぼ無力化し、擬似除去的な働きをします。また、相手ターン終了時及び自ターン攻撃前に能力を起動すれば、最大2体の生物を防御に参加させないことも可能です。多くの場合白に含まれ、システム生物の中では極めて優秀な能力といえます。
*代表カード:おとりの達人、念動スリヴァー
・ティム
タップを起動コストとし、対戦相手もしくは対戦相手の生物に1点(もしくはそれ以上)のダメージを与える生物の総称です。この生物が場にあるだけでタフネス1の生物の生存権は失われ、戦闘でも対戦相手は自身の生物のタフネスを1低く見積もらなくてはならなくなります。プレイヤーにとってもほぼブロックできないダメージは脅威です。2体以上そろうとほぼ場を制圧可能なうえ、2点以上打ち込めるティム(ほとんど存在しませんが)は最も強力なシステム生物と言えます。この能力は主に青と赤が担当しています。
*代表カード:放蕩魔道師、巣立つ大口獣、放蕩紅蓮術士
・ヒーラー
タップを起動コストとし、プレイヤーや生物に与えられるダメージを軽減する能力をもつ生物。どうしてもとめられない生物からのダメージ軽減、除去回避のほか、戦闘で自軍のタフネスを1多く数えることが出来、守る場合のみならず攻める場合でも役立ちます。この能力はほぼ白の独占分野と言えます。
代表カード:サマイトの癒し手、アヴナントの癒し手
・戦闘限定ティム
攻撃か防御に参加する生物にのみ1点与える能力です。能力はティムに比べ著しく劣りますが、戦闘補助能力としては充分です。この能力は主に白が担当します。
代表カード:アヴナントの癒し手
以上代表的な能力について解説してきました。この中で上位にあげられたものほど強力な傾向があると思います(勿論同じカテゴリーの中でも優秀なものとそうではないものが存在しますが)。こうしてみていただけるとどれだけシステム生物が有効に働くかお分かりいただけるかと思います。一体の「兜蛾」が場を制圧してしまうと言うことは、神河環境ではよく見られたことです。つまり、システム生物は、戦闘を圧倒的に優位に立たせることが出来る能力を持った生物なのです。これらを上手にデッキに組み込み、戦闘を優位に立たせる環境を整えることが、勝利への第一歩といっても過言ではないでしょう。
さて、今回で生物編は終了です。次回は戦闘でいっきに形勢を逆転させるコンバットトリックについてです。
で、今回は前回の続きで生物編、特にシステム生物について解説していきたいと思います。簡単な復習から始めると、システム生物とは直接戦闘に参加するのではなく、主に、他の生物の戦闘を補助する役割を持った生物を指す用語です(一般的こう呼ぶかは謎ですが、少なくとも自分の周りではこう呼びます)。このようなシステム生物の多くはタップを起動コストとして含む場合が多く、また、通常の生物に比べパワー・タフネスのコストパフォーマンスが悪い傾向があります。つまり、能力を起動する場合戦闘には参加できず、戦闘に参加しても充分な能力が発揮できないということです。
しかし、このような生物が戦闘に何の影響も与えないかと言うと、そうではありません。このような生物一体が、相手の生物の多くを無力化し、一方的にこちらの攻撃が通り続ける状態を成立させることもあります。では、具体的にシステム生物にはどのような能力があり、どのような能力がより強力なのか、以下で検討してゆきましょう。
*但し、断っておきますがここに挙げることが出来るのは代表的な能力のみです。
■強力なシステム生物
・除去能力生物
単刀直入に直接生物を除去する能力をもった生物です。いわゆる「暗殺者」能力のように、タップで対戦相手の特定の生物を除去したり、コストを支払ってマイナス修正を与えたりする生物が代表的です。相手の戦力を減らし、戦闘での優位とカードアドヴァンテージを与えてくれる超強力能力です。この能力は主に黒が担当します。
*代表カード:凄腕の暗殺者、よだれたらしのグルーディオン
・強化能力生物
タップをコストとし対象の生物を強化する生物です。戦闘において自軍を極めて優位に立たせることが可能なほか、除去の回避にも役立ちます。この能力は主に白と緑が担当します。
*代表カード:兜蛾、幽霊の管理人
・タッパー
タップを起動コストとして含み、対象の生物をタップする生物の総称です。対戦相手の生物一体をほぼ無力化し、擬似除去的な働きをします。また、相手ターン終了時及び自ターン攻撃前に能力を起動すれば、最大2体の生物を防御に参加させないことも可能です。多くの場合白に含まれ、システム生物の中では極めて優秀な能力といえます。
*代表カード:おとりの達人、念動スリヴァー
・ティム
タップを起動コストとし、対戦相手もしくは対戦相手の生物に1点(もしくはそれ以上)のダメージを与える生物の総称です。この生物が場にあるだけでタフネス1の生物の生存権は失われ、戦闘でも対戦相手は自身の生物のタフネスを1低く見積もらなくてはならなくなります。プレイヤーにとってもほぼブロックできないダメージは脅威です。2体以上そろうとほぼ場を制圧可能なうえ、2点以上打ち込めるティム(ほとんど存在しませんが)は最も強力なシステム生物と言えます。この能力は主に青と赤が担当しています。
*代表カード:放蕩魔道師、巣立つ大口獣、放蕩紅蓮術士
・ヒーラー
タップを起動コストとし、プレイヤーや生物に与えられるダメージを軽減する能力をもつ生物。どうしてもとめられない生物からのダメージ軽減、除去回避のほか、戦闘で自軍のタフネスを1多く数えることが出来、守る場合のみならず攻める場合でも役立ちます。この能力はほぼ白の独占分野と言えます。
代表カード:サマイトの癒し手、アヴナントの癒し手
・戦闘限定ティム
攻撃か防御に参加する生物にのみ1点与える能力です。能力はティムに比べ著しく劣りますが、戦闘補助能力としては充分です。この能力は主に白が担当します。
代表カード:アヴナントの癒し手
以上代表的な能力について解説してきました。この中で上位にあげられたものほど強力な傾向があると思います(勿論同じカテゴリーの中でも優秀なものとそうではないものが存在しますが)。こうしてみていただけるとどれだけシステム生物が有効に働くかお分かりいただけるかと思います。一体の「兜蛾」が場を制圧してしまうと言うことは、神河環境ではよく見られたことです。つまり、システム生物は、戦闘を圧倒的に優位に立たせることが出来る能力を持った生物なのです。これらを上手にデッキに組み込み、戦闘を優位に立たせる環境を整えることが、勝利への第一歩といっても過言ではないでしょう。
さて、今回で生物編は終了です。次回は戦闘でいっきに形勢を逆転させるコンバットトリックについてです。
コメント